1.創業した理由は何ですか?
もともと学生下宿をしていました。
建物の老朽化に伴い、立て直しなどを考えていたところ、高齢化社会が進んでいく世の中にあって役に立てることはないか、と考えました。
高齢者に対応する事業に転換しよう、ということで平成11年に高齢者向け住宅の『シティハイムふきのとう』が完成しました。
最初は60~70代の元気な方々が入居し、パークゴルフや温泉、ジンギスカンを食べに行くなど一緒によく出掛けました。
また、宴会もよくやりました。飲んで歌って大騒ぎですよ。
入居者同士でグループを作って、カラオケ大会やマージャン大会なんていうのもしましたね。
翌12年4月には、小樽に1ユニット9人のグループホームを開設しました。まだグループホームについて世間には知られていなかったので、11月まで1人しか入居者がいませんでした。 でも、12月には介護保険が周知されたのか、年明けて1月には満室になり、待機者が出るほどになり、慌ててもう2ユニット作ったんですよ。
2. 介護事業に関わることになったきっかけは?
はじめは元気な高齢者も、病気になったり、認知症の人が見られるようになりました。高齢者下宿では、職員も少ないですし、認知症の方への対応はきちんとできなかった、、。 もっと散歩に一緒に行ったり、関わる時間を多く作ったり、本当はすべきだったと反省しています。
そのような中、グループホームの役割について考え始めました。
現在、小樽では5ユニットのグループホームがあり、45人の入居者がおり、いつもほぼ満室です。
小樽のグループホームでは、他の事業所では受け入れが難しいと言われた方でも、とにかく受け入れることを検討します。
職員はいろいろなケースへの対応が必要となり、大変なこともあると思いますが、本当によく頑張ってくれています。
坂の多い小樽の街ですが、ふきのとうも高台に位置しています。景色は抜群ですよ。海がとてもきれいです。 でも駅から登ってくるのは大変なので、私も駅からふきのとうまで職員の送迎をさせてもらってますよ。
3.札幌事業所はどんなところですか?
札幌事業所では、サービス付き高齢者向け住宅と訪問介護、小規模多機能ホームをやっていますので、住まい、普段の生活、食事、家事、受診、薬の管理、 そして訪問介護に小規模多機能としての通いサービス、宿泊サービスと介護のオールラウンドですね。
スタッフはあらゆるケアと援助をこなしていくわけですので、大変さもあるでしょうが、やりがいも感じることができると思います。 ある分野だけ、というのではなく、オールマイティに日々介護・ケアに携わっているので、とても安心感があります。
終の棲家として、シームレス(途切れのない)なケアが達成できていると思います。 それに、外出やレクリエーションが活発で、利用者様もスタッフも生き生き楽しそうにしています。だから、通いサービスがお休みでも「行きたい」という方が多いんですよ。
4.ふきのとうの魅力はなんですか?
ふきのとうは、自分が入りたい、世話になりたいと心底思える場所になりました。
職員は皆、心優しいし、一生懸命仕事をしているし、オールマイティな仕事ぶりは大きな安心感です。
私も高齢者なので、そろそろですね。本気で皆の世話になろうと思ってますよ。
「社長!」って呼んで優しくしてくれるでしょう!(笑)