警察に届け出があった認知症の行方不明者が昨年1年間に1万5863に上り、前年より431人増えています。
また、70代以上が9割を占めています。
この統計は2012年から始まり、その頃から1.65倍に増えています。
不明者の99.3%は1週間以内に発見されていますが、470人は死亡、227人は所在確認できていません。
札幌市では、徘徊認知症高齢者SOSネットワークという対策があります。
(https://www.city.sapporo.jp/kaigo/k100citizen/documents/sosa4.pdf)
他にもGPS機能のついた電話や靴、センサーにより外に出たら音で知らせるものや、
見守りロボットなどもでていますので、状況に合わせて活用するといいでしょう。
札幌から夕張まで歩いて行ったり、お金がなくても電車やバスを乗り継いで遠方で発見されるなど、
色々聞かれますが、その体力やタフさに驚かされます。
そして、行方不明になった人を探すというのは、本当に大変なことです。
徘徊といっても、理由なくあてもなく、ただ歩き回っているわけではありません。
目的や理由があります。
昔住んでいた家の住所を、高齢の方は鮮明に覚えています。
もしも、家族が行方不明になってしまったら、昔のなじみのある場所は、ぜひ探してみてください。
数日後にその場所に現れるかもしれません。
それにしても、さらに驚いたのが、認知症以外の人も含めた行方不明者の総数が8万4850人に上るという事です。
そのうち5万5939人が犯罪や事故、自殺の恐れがある“特異行方不明者”で、最も多いのが20代で1万7052人ということです。驚きました。
行方不明と言うのは、家族や帰りを待つ者にとっては、本当に辛く切ないものです。
1人でも減ってほしい、早く発見されるようにと、願うばかりです。
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