今まで勉強したことや、見聞きしたことを綴ります(再掲もあり)。
間違いや未熟さ等につきましては、ご容赦くださいませ。
町内の方々とお話しをしていると、
認知症かどうか、話をしただけではわからない、と言います。
そうなんです。
認知症の方は、忘れてしまっていたり、よくわからなかったりしても、
会話がきちんと成立するように返答するのが、本当に上手です。
やはり、経験豊富ですからね。
“取り繕い反応”とか、“場合わせ反応”と言うそうです。
認知症の人も、嘘をつくつもりは、ないのです。本人に悪気はありません。
認知症の人が取り繕って会話を進めている時は、内容が曖昧で、どうとでもとれる返答が多くなります。
私「何歳になりましたか?」
認知症の方「もう、おばあちゃんですよ」
私「どこか具合の悪いところがありますか?」
認知症の方「悪いのは根性だけだよ」
私「息子さんはいつ来ますか?」
認知症の方「息子は忙しいからね」
本当にスムーズに会話が成立します。
しかし、会話が進むにつれて、辻褄が合わなくなってきたり、かみ合わなくなっていきます。
認知症かどうかを知るためには、具体的に聞くことです。
例えば、
「何年生まれですか?」
「干支は?」
「頭が痛いですか?おなかが痛いですか?
ここは痛いですか?」
「息子さんが来たのはいつですか?」
「息子さんから電話はありますか?
最近は、いつ電話来ましたか?」
いくつか聞いて、全部曖昧だったり、違う内容の会話になるなら取り繕っています。
緊急性や保護の判断が必要な時や、診察や調査などできちんと判断が必要な時以外は、
取り繕っているとわかっても、責めたり、否定したりは、しないでほしいと思います。
でも、つい、感情的になったりしたら、時間をおいて、ゆったりお茶のんだり、
おいしいもの食べたりして、和解の時間を作ってください。
会話の内容は忘れても、感情は残っていますから。
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